先日紹介したMemento Databaseを、収集したコレクションの管理のために本格的に使いはじめました。
ゲームソフトの裏に記載されているEANコード(バーコード)をAndroidのカメラで読むと、いつどこで買ったかがショパっとわかるのはとても楽しいし便利です。
Googleスプレッドシートと同期できるデータベースアプリ「Memento Database」がかなりいい! - ロマろぐ
個体を管理したい
しかし、EANコードはコンテンツの番号であってその個体を識別する番号ではないのです。例えばダブリとか保存用に同じものを数個買った時は、どのバーコードを読んでも同じレスポンスになってしまいます。また90年代以前は商品にEANコード自体が存在しないので、バーコードで識別できないのです。
調べてみると、図書館では重複しない通し番号のバーコードシールを貼ることで蔵書を管理しているそうです。僕もプラモデルとガレージキットに関しては、通し番号を印刷したラベルシールで管理しています。
通し番号制の欠点
通し番号でプラモデルを管理運用してわかったのですが、通し番号は人的ミス(うっかり)が意外と発生します。通し番号を間違えて重複した番号のラベルを印刷してしまい、あとから気づいて貼り直したこともあります。トホホ。
また、通し番号も管理しないといけないので、管理するものがさらに一つ増えることになります。これが結構負担です。
人的ミスが発生せず、個体を識別する方法は無いだろうか・・・と考えて、ふと気が付きました。そうか、要は番号が重複しなければいいんだから・・・
UUIDでいいじゃん!
UUID(Univarsal Unique IDentifier)とは
プログラマには馴染みがあると思いますが、UUIDとは開発で使われる規格化されたランダムな識別コード(意訳)です。特にバージョン4は誰でも自由に生成することができ、そのパターンは 約53000溝(5300000000000000000000000億)通りあるので、番号が被ることはほぼ無い、と言われています。
主にWebサービスのユーザーアカウントの管理などに使われています。多分このはてなブログ全体の記事の管理にも使われてるんじゃないでしょうか。膨大なデータを高速に管理するのに適しています。
UUIDは完全ランダムかつ重複のない番号なので、通し番号の連続性を維持する必要がく人的ミスも起こらない。これを現実のオブジェクト(物体)にも割り振ればよいのではないか。QRコード化してラベルに印刷して貼ればいいのではないか。
てことで思い立ったら即実行。
UUIDの生成とQRコードのプリント
貼り付けるラベルはエーワンのキレイにはがせるラベルシールを用意しました。
QRコード用の正方形ラベルシールもあるのですが、貼ってはがせるタイプではなく、パッケージを傷つけてしまう可能性があるのでやめておきました。
UUIDは自動生成してくれるサイトがいくつかあります。僕が使っているのはここ。
GUIDはUUIDと同じものです。 その都度印刷に必要な分だけUUIDを生成して、Windows標準のメモ帳ソフトにコピペします。(画像は加工しています)
拡張子をcsvにして保存します。
QRコードの印刷は同じくエーワンの「ラベル屋さん10」(無料)を使います。
デザインを作ってcsvを読み込んで、QRコードに流し込みます。
いい感じ~。
UUIDでの運用の検証
さて、プリントできたので貼っていきます。
Googleスプレッドシートに商品情報を登録してMemento Databaseと同期した後、QRコードを読み取って商品情報にUUIDを登録します。
試しにQRコードでUUID検索してみたところ、無事表示できました!
他のコレクションにも割り振ってみましたが、通し番号を管理しなくていいのはかなり楽です。シールを適当に取って貼って登録するだけ。
UUIDは32桁ありますが、Memento Databaseを介してQRコードベースでやりとりするので、コピペなどの手間がないのが超便利です。
UUID運用の展開
UUIDでの運用はQRコードの読み取りと検索ができるデータベースソフトに限られますが、Memento Databaseではうまくいきそうです。
QRコードを読むだけで情報に辿り着けるので、本を読み終わったらパッとQRコードを読んでシャッと読了日と感想をつける、などもできそうです。
さらに実体のないデジタルデータにも割り振ったり、本の自炊pdf化やCDのリッピングなどデータ化したときにもUUIDを引き継げば楽なのではないか、とも考えています。
さて、あとは貼りまくるだけだ・・・!!