数年前からポータブルプレイヤー「DP-S1」を使っていて、このプレイヤーにはバランス接続端子がついているのですが、全く使ってなかったんですね。まぁバランス接続機器がお高い、ってのもあったんですが。
最近Amazonポイントが溜まったので、一番安いバランス接続イヤホンを買って試してみました。パイオニアのSE-CH5BLです。
バランス接続を ざっくり解説すると
普通のイヤホン・ヘッドホンは本来右なら右だけの音、左なら左だけの音が出るはずなのに、グランドを共有しているので左右どちらとも反対側の音がうっすら乗っていて音の広がり感などを殺している。
バランス接続はグランドを共有せず、左右別々に分けて出力するので、ガッチリ左右だけの音が出て本来の広がり感が出る。
ということらしい。
てことでまずはJ-Popやクラシックを聴いてみましたが、うーん、言われてみれば、音がハッキリしているような・・・広がり感が増しているような・・・音はクリアで良い、とうくらいはわかるんですけどね。それがバランス接続の恩恵なのか、はようわかりません。
さてバランス接続のウリの「左右の分離感」を体感するには・・・と、そこはバッチリの音源がございます。そう、「ステレオ対応のレトロゲーム内蔵音源」。
昔の基板はチャンネルの指定がセンターとLとRしかできないので、右からの音は右からしか出ない、はず。
ということで「アフターバーナー20周年記念BOX」の「MaximumPower」を聞いてみると・・・(サイトロン版だとリバーブがうっすらかかってるので)
おほー!なるほど!
イントロの「ドコドドコドドコド」のタムがいつも以上に左右に別れて聞こえるw。今まで斜め前だったのが、明らかに耳の横で鳴ってます。これかぁ~。
ただ、内蔵音源は音の広がりに乏しいので、のっぺりした印象になってしまうようです。特にモノラルのPSG音源は真正面でキンキンして逆に聴きづらい。原音に忠実ではあるんですけどね。うーん、バランス接続も良し悪しか。
ということは・・・と、聴いてみたくなるのがCD「スペースオデッセイ グラディウス II ゴーファーの野望」に収録されている「Synthetic Life」。
このCDに収録されているオリジナル曲は、元はモノラルの曲をパンやリバーブを使いまくってステレオ加工しており、特に「Synthetic Life」は曲中にリバーブを変化させまくって原型をほぼ留めていない、という代物。
楽しいわー。冒頭のリバーブの変化が気持ちいいわー。今までとは違う楽しみが出てきますバランス接続。
と、いろいろ聴いてみましたが、ふと、理論的にバランス接続が真価を発揮するのはバイノーラル音源なのではないかと気づきました。
バイノーラル音源といえば・・・ということで、「MEGA SELECTION II (G.S.M. SEGA)」に収録されている最後の曲「ボナンザブラザーズ・メドレー(アレンジ)」をチョイス。
この曲、収録スタジオでバイノーラルマイクを置いて生演奏していたようで、(冒頭に空き缶が転がる音まで入ってる)結構臨場感があって好きな曲ですがさて・・・。
うほー!
普通のイヤホンより明らかに臨場感と位置感が増しています。R三郎丸(現:光吉猛修)の「イゥェーイ!」「サーンキューゥトゥギャダー!」の声も左の遠目からバッチリ聞こえてきます。
バイノーラル音源はダミーヘッドと呼ばれる人間の頭の形をした耳の部分にマイクを設置して録音する形なので、両耳のマイクの音がハッキリ分かれている方が録音時の音を正確に再現できるので臨場感が増す、ということか。
持ってなかったので確認できなかったのですが、バイノーラル録音のドラマCDは破壊力が増す気がします。買ってみよう・・・!YoutubeのASMRの咀嚼音系とかでもいけるはずだけど、ポータブルプレイヤーに落とせないしなぁ・・・。
結論
バイノーラル音源には バランス接続マスト
イヤーピースのせいか低音が少し弱い(まぁ、イヤホンはその傾向ではありますが)ので、コンプライのウレタンイヤーピースを注文。さてどうなるかなー。