ノイズキャンセリングヘッドホン ゼンハイザー Momentum 4 Wireless購入。
なんとなく次のヘッドホンはSONYのWH-1000XM5かな、と思ったけど、スペックを見てみるとXM4と比べて結構微妙。マイクは増えたがドライバが40mmから30mmにサイズダウンしている。
音のチューニングで遜色は無い、とのことだけど、チューニングで10mmを補えるならXM4の40mmは45mmくらいの音が出ているはずだ。
どうしようかなぁ、と悩んでいたところ、YoutubeでMomentum4との比較動画が出ていて、よさそうなのでこちらにしてみた。ゼンハイザーデビウである。
とりあえず1か月使ってみた感想と、SONYのXM4との比較を。
聴く環境は外ではスマホBluetooth接続、家ではPCとのBluetooth接続(スマホマルチポイント)。
気に入った機能
Momentum4、ノイキャンヘッドホンの基本機能は大体押さえている印象。スワイプなどで音量の上下や再生停止、頭から下ろすと自動停止、かけると再生、などの機能はSONYのXM4にもあるので、使い勝手は押さえてる。
電源自動ONOFF機能が便利
SONYのXM4は基本電源ボタン長押しでしか電源をONOFFできない。Momentum4は10分ほど放ってくだけで自動的にOFFになる。そして持ち上げると自動的にONになる。
これ便利なんかなぁ、と半分疑っていたけど、実際使ってみると結構便利。ヘッドホンハンガーにひっかけた状態でもONOFFできるのはびっくりした。楽ちん。
キャリングケースが便利
少し大きめのただのキャリングケースかと思いきや、面白機能が搭載されている。キャリングケースに入れると自動で電源OFF、キャリングケースから取り出すと自動的に電源ONになる。これがかなり便利。
長押し電源OFFにしてキャリングケースに入れても、取り出すと電源ONになる。ケースにICチップが埋め込まれているのかしら。
バッテリー爆持ち
バッテリーの持ちがすこぶるいい。びっくりするくらい持つ。公称では50時間。XM4の倍以上。6時間Bluetoothでぶっ続けで聴いても10%くらいしか減らない。またサムネイル画像のように、LEDで残量が確認できるのは大変よろしい。
これらの機能を見ていると、ゼンハイザーは「電源周りの煩わしさを忘れさせる」というところにも力を入れている気がする。
ノイズキャンセリング性能はまあまあ
ノイズキャンセリングの性能は結構よい。ただまぁ、XM4に比べると半分くらいの消え方。雑踏の中では車や他の歩行者のヒールの音とかも小さく聞こえる。XM4だと完全に消えるのでSONYすごい。
人間の喋り声は結構聞こえる。これはSONYのXM4も同じ。世のノイキャンは人間の声をあまり消さないのだ。
なんでも人間の声の帯域を消すのはかなり難しいらしい。まぁ、人間の声は人間の耳に一番聞こえやすい帯域(当たり前だけど)だし、そこに逆位相をぶつけると、かなり違和感が出るのだろう。
さらにヘッドホンは音楽も鳴らさないといかず、逆位相と音楽のボーカルが干渉する可能性もある。両立は難しいのかも。
とはいえ、個人的にはガッチガチに無音にしてほしい。「アナウンスが聞こえやすいように」というメーカーのエクスキューズはあるが、アナウンスすら消してほしい。街中で完全無音にいたいのねん。
接続方法で機能が変わる
Momentum4は3パターンの接続法法がある。
- Bluetooth
- 有線接続
- USB接続
それぞれ長所短所がある。
Bluetooth接続(aptX Adaptive)の音がすごくいい
XM4のLDAC接続でも満足してけど、Momentum4で聴いたらびっくりするくらい違った。まじっすか、この曲こんな音出てたっけ、ってくらい細かい音がよく聞こえる。aptX AdaptiveはSONYのLDACコーデックよりスペックは低いはずなのに。
打ち込み系の音楽でも、XM4では頭の中央あたりでボンボコ鳴っている印象になるけど、ゼンハイザーは頭の外でも鳴っているような広がりが感じられる。
低音も迫力抜群。音が大きい、というわけではなく、はっきりしっかり鳴っている。もうこれ僕はSONYに戻れんなぁ。でもノイキャンが弱いしなぁ。というジレンマ。ぐぬぬ。
Bluetoothマルチポイント接続で通知時にノイズが出る
スマホはPixel6Proを使っているけど、PCとPixelをBluetoothで同時接続すると、Pixelの通知の時に結構スピーカーにダメージきそうな「ギャビ!」ってノイズ音がする。これが結構耳にきつい。
スマホのアプリでPixel側の音声接続を切ってあげれば一応解決はするが、通知などの情報は耳には届かない。この症状がMomentum4の不具合なのか、スマホ側の不具合なのかはわからない。結構不満点。
有線接続ではBluetooth、タッチ操作と併用できない。
ヘッドホンジャック有線接続は、ノイキャンを活かしつつ高音質で聴くベストな方法だろう。僕はXM4でも家ではほぼ有線接続で聴いていた。
ただし、Bluetoothとの併用はできない。ボリューム操作以外のタッチ操作もできないので、ノイキャンしかできないヘッドホンとして使うことになる。「外すと停止」機能も使えないので、便利さは犠牲になる。
PCにUSB直刺しだとほぼ全て解決
実はMomentum4、PCにUSBで直刺しすると、ヘッドセットとして認識する。DACが内蔵されているので、USBから直接再生できるのだ。
この機能、ゼンハイザーの商品ページや、紹介記事にもほぼ載っていない。Webの取扱説明書の半ページに載ってるくらい。ちなみにSONYのノイキャンヘッドホンにはこの機能は無い。
さらに有線接続ではできなかったBluetoothが併用できる。そしてPC側の音楽ソフトをタッチでコントロールもできる。「外すと停止」も生きる。すばらしい。
WASAPIの排他モードが使えるので、ハイレゾファイルも大丈夫だ。マイクも使える。
ただ、音質は有線の方がよい気がする。ここはDACのパワーの差だろう。
XM4との使いわけ
いろいろ試してみて
- Momentum4は音はいいけどノイキャンが弱くてマルチポイントでノイズが乗る。
- XM4は音はそこそこだがノイキャンが強くてマルチポイントも問題なし。
というあっちを取ればこっちが立たず、な感じになってしまった。どちらの長所短所を活かすとすれば、
- 屋内ならMomentum4
- 屋外で聴くならXM4
という使い分けかな、と思う。
通知は常時MiBand(スマートバンド)をつけているので、そっちで対応すればいいかな。音楽の途中で通知音割り込まれるのもいやだし。
とはいえ、Momentum4の音の良さは好きなので、外でも使うかもね。